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アジサイの育て方


アジサイは非常に丈夫な植物です。よほどの寒さや真夏の水切れさえ避ければ枯れることは滅多にありません。私のところは全て庭植えで、土はほぼ黒土のみ、冬は加温なし、肥料も滅多に与えません。それでもたいてい花を付けてくれます。ただ、ここでは一応育て方のコーナーですので、参考程度に育て方を記載しておきます。丈夫な植物なのでそれほど気を使うことはありません。

1,1年間の流れ



花の咲く時期は品種によって様々である。山アジサイの早咲き種が5月上旬頃から咲き出し、6月に入ると西洋アジサイが咲き始める。上の表は7月までとなっているが、その後玉アジサイなどが咲き、品種によっては晩秋まで咲き続けるものもある。

2,定植

植え付けの時期は春ならば霜の心配がなくなった頃から開花期の半月くらい前が一番安全である。秋の植え替えは、植え替えてすぐに霜などの心配があるため、春の方が安全だが、もしその時期に植えるならば10月くらいまでにしておくのが良い。根が定着する前に寒さにさらされると枯死する可能性があるので、寒冷地ではできるだけ春に植え替えることが望ましい。

3,用土

鉢植えの場合、基本は赤玉土をベースに腐葉土やバーミキュライトなどを混合させるが、庭植えの場合、それほど土にこだわる必要はない。あまりにも乾燥している土や、その逆の場合などの例外を除けば枯死することはほとんどない。その土の状況に合わせて腐葉土や赤玉土などを混ぜ、水はけの具合を調整すると良い。また、アジサイは白花品種や一部例外を除いて、土のpH(酸性度)によって花色が変化する性質がある。リトマス試験紙とは逆の反応で、酸性だと青色に、アルカリ性だと赤色になる傾向がある。酸性にするには鹿沼土やピートモスを混合し、アルカリ性(限りなく中性に近いアルカリ性)にする場合は石灰などを用いる。時期は開花直前に施すのが良いとされている。

4,水やり

アジサイは水を非常によく吸い上げる植物である。葉の表面積が大きく蒸散のスピードが早いためである。特に葉の大きい西洋アジサイやガクアジサイなどはかなりの水を吸い上げるため、真夏の水切れは枯死の一番の原因になる。表面が乾いていたり、葉が萎れかけていたりした場合はすぐに水を与えるようにする。もちろん山アジサイも水やりは必須である。基本的にどんなアジサイも土の表面が乾いていたら水をあげるようにする。

5,肥料

肥料は油粕をメインに骨粉や化成肥料を少量混ぜたものを株の周りに施す。鉢植えの場合は固形の肥料や液肥などでも問題はない。また、青花用肥料や赤花用肥料など、花の色に合わせて混合されたアジサイ専用の肥料もあるので、よくわからない場合はそのようなものを使うのも一つの手である。ただし、一般的な肥料と比べて割高なのであまりオススメはしない。

6,剪定

株(苗)を大きくしたい場合は特に剪定はしなくても問題ない。その場合は開花後に花序を摘むだけで作業は終了である。もし剪定をするならば、花の咲き終わった後、花から数えて下の2節目の上で切り落とす。9月頃には翌年の花芽ができはじめるため、それまでには剪定を済ませるようにする。

7,挿し木

挿し木にはツボミのついていない新芽を使用する。用土は鹿沼土を使います。まず新芽を10pほどの長さにカットし、鹿沼土の中に挿します。あとは発根するまで(約1ヶ月)日陰で管理し、こまめに水を与えます。発根したからといってすぐに移植せず、翌年の春まで待った方が失敗が少ないです。山アジサイやエゾアジサイは古枝を用いてもたいていの場合は発根する。
   
左から鹿沼土と鹿沼土の挿し床、挿し穂、挿し床に挿した挿し穂、挿し木1ヵ月後の発根した様子の写真である。

8,茎伏せ

アジサイの増殖方法というと上の挿し木が一般的であるが、挿し床を用意したり、慣れないと成功率が悪かったりというデメリットがある。そこで手間もかからず高い成功率で増やせる方法が茎伏せという増殖方法である。挿し木のように挿し床を用意する必要もない。庭植えであることが前提ではあるが、方法はいたって簡単である。株の根元から伸びた細くて柔軟性のある古枝を寝かせ、その枝の上に盛り土をして枝を埋めるだけである。この時枝表面の皮を剥くということを書いている本やHPもあるが、アジサイの場合はそこまでしなくても、そのまま埋めて放っておけば自然と発根する。挿し木と違って親株から切り離さないため、水切れの心配もなく失敗することは滅多にない。ある程度発根が確認できたらあとは古枝と親株を切り離す。これで苗の完成である。挿し木苗と違い、茎伏せで養成した苗は大きくて丈夫である。ちょうどいい枝がない場合は茎伏せをおこなうことはできないが、株の根元の方に枝があれば挿し木よりもこちらの方が簡単でおすすめである。しかし、その手法ゆえに、一気に大量の苗を作ることは難しく、発根も挿し木と比べやや時間がかかるため、早く苗を作りたい場合は挿し木で増殖する方が良い。

上の写真は茎伏せで発根した城ヶ崎です。クリックすると拡大画面が表示され発根した様子が観察できる。

9,種子


アジサイは一般的に挿し木で増やすものであり、種子から増やすことはあまりない。種子を利用するのは品種改良の時くらいである。それは、種子が非常に小さく、また種子からだと開花までに数年(挿し木の場合は翌年または翌々年)の歳月がかかってしまうからである。また、種子はガクの発達した装飾花にはできず、両性花にしかできないのである。播種の際は、両性花の花ガラから種子を取り出して土の上に直接蒔いたり、場合によっては両性花の花ガラごと土の上に置いたりして発芽まで待つこともある。時期は早春の頃が良いとされている。ガク咲き品種の花が大量に咲くと、翌年株の周囲で自然発芽していることもある。発芽から開花までは3年前後かかる。
 
左は発芽直後のガクアジサイ、右は手前にたくさんある小さい苗が実生の山アジサイ、中央奥の一番大きいものが実生のガクアジサイ。クリックすると拡大画面が表示され小さな苗が確認できる。