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アジサイの観賞




3,ガクの形

〜標準型弁〜
   
左から山アジサイの津江の黄緑、四国ブルー、紺碧、西洋アジサイのアイスストロベリーのそれぞれの装飾花を拡大した写真である。ガクに幅があり、やや丸みがあって先端が細いこのスペードのような形をしたこの形がアジサイのガクでは最もよく見られる形である。環境によってはもう少し丸みを帯びたり、逆に先端が細くなったりもするが、丸弁にも剣弁にも属さないちょうどその中間的な形である。この形は山アジサイやエゾアジサイでもよく見られるが、特に西洋アジサイに多く見られる。
(標準型弁の代表種:紅、黒姫、伊予絣、隅田の花火、ブラオマイゼ、フラウタイコなど)


〜丸弁〜
   
左から山アジサイの祖谷の風車、伊予の薄墨、西洋アジサイのブルーオリオン、ポージィブーケスージィのそれぞれの装飾花を拡大した写真である。これらの写真からわかるように、丸弁はその名の通りガクが円形で先端も尖らない。この形のガクをもつ品種は柔らかい印象を与える花が多く、大型で形の整った丸弁のガクは観賞価値が高い。八重咲きのものは他の形のガクよりもガク同士の重なる面積が多く、よりふっくらとした印象になる。
(丸弁の代表種:清澄沢、富士の滝、伊予丸、土佐美鈴、ピーチ姫、ブルーリングなど)


〜剣弁〜
   
左から山アジサイの土佐のキラ星、七段花錦、東雲、西洋アジサイのセリーナのそれぞれの装飾花を拡大した写真である。剣弁は丸弁とは対照的にガクに丸みがなく、幅がやや細めで先端が鋭く尖るのが特徴。丸弁のようなふくよかな印象は全くなく、こちらは清楚でありながらも力強さが感じられるガクである。先の尖った完全な剣弁となると丸弁よりも品種数が少なく、西洋アジサイではあまり見られない。
(剣弁の代表種:七段花、美方八重、伊予絞り、風車、普賢の華、大剣など)


〜細弁〜
   
左から山アジサイの土佐涼風、土佐のまほろば、乙女の舞、西洋アジサイのダンスパーティーのそれぞれの装飾花を拡大した写真である。丸弁を剣弁よりさらに細くした感じの形で、青色のガクは爽やかさ、ピンク色のガクは可愛らしさがある。八重咲きのものは一見アジサイとは思えない花だが、観賞価値は非常に高い。個性の強い花が多いが、品種数は少ない。
(細弁の代表種:剣の舞、乙女の舞、土佐涼風、土佐のまほろば、八丈千鳥、ダンスパーティーなど)


4,ガクの装飾

〜キザミ咲き・ナデシコ咲き〜
  
左から山アジサイの花祭り、紅ガク、下野白桜のそれぞれの装飾花を拡大した写真である。そして、左からガクに鋸歯がないもの、細かな鋸歯があるもの、大きな鋸歯があるものとなっている。写真中央のようなガクに小さな鋸歯があるものをキザミ咲き、写真右のようなガクに切れ込みの大きい鋸歯が入るものをナデシコ咲きという。比較のために全て白色のガクをもつ品種を並べたが、鋸歯の有無や大きさで全く違う印象の花になることがわかる。
(キザミ咲きの代表種:紅ガク・伊予の花火・フラウヨシミなど)
(ナデシコ咲きの代表種:美里ナデシコ、ナデシコガク、ホバリアホミーゴなど)


〜貝咲き〜
  
左からガクアジサイのウズ、西洋アジサイのピーコ姫のそれぞれの装飾花を拡大した写真である。貝咲きとはガクの縁が内側に反り返りスプーン状になったもののことである。その形状からこの形状のガクをヘラ弁とも言う。反り返りの度合いはウズアジサイのような極端なものから丹後貝咲き山のような少しだけ反り返ったものなど様々である。
(貝咲きの代表種:丹後貝咲き山、ウズ、ピーコ姫、ポップコーンなど)


〜子持ち咲き〜
  
上はガクアジサイの隅田の夢の装飾花をそれぞれ拡大した写真である。写真のように1つの装飾花から新たな装飾花が発生する咲き方を子持ち咲きという。子持ち咲きになる品種でも、株が未熟だったり株の栄養状態が悪い場合などでは見られない。また全ての装飾花に見られるということはなく、この特性をもった品種でさえも不規則かつ不安定な場合が多い。逆に普通では子持ち咲きにならない品種でも、希に子持ち咲きになったりする場合もある。写真の隅田の夢は比較的子持ち咲きになりやすい品種である。
(子持ち咲きの代表種:子持ち七段花、隅田の夢など)
 


〜段咲き〜
 
左から山アジサイの緑星、エゾアジサイのユキテマリの写真である。段咲きはガクそのものの形状を表現する言葉ではなく、どちらかというと花冠の形状に関する表現ではあるが便宜上ここで紹介しておくことにする。段咲きは文字通り通常枝の一番上につく花冠の下にさらに小さな花冠をつけるもののことを指す。主である大きな花冠の下にさらに花冠が1個ついたものを2段咲き、その下にもう1個つくと3段咲きというかたちになる。しかしこれはその品種の形質ではなく、栄養状態などにより花冠が増える場合がほとんどで、毎年安定して段咲きになる品種はほとんどない。
(段咲きの代表種:九重の王冠)


〜蝶咲き〜
  
左から山アジサイの屋久島甘茶、横浪の月のそれぞれの装飾花を拡大した写真である。どちらも本来はこのような形にはならないが、偶然にこのような形になったため記載している。ガクの一部が合弁化し装飾花が蝶のような形を呈する。このような形状を安定して咲かせる品種はほとんどないが、ごく一部の山アジサイで見られる。
(蝶咲きの代表種:アゲハ蝶など)


〜フリル咲き〜
  
左から西洋アジサイのフリルサンセット、フラウトシエ、未名品種(N0,01)のそれぞれの装飾花を拡大した写真である。ガクの縁が波打っていてフリルのようになっている。通常のガクよりも豪華で華やかさがある。
(フリル咲きの代表品種:ホバリアホベラ、フリルサンセット、フラウトシエなど)


〜8の字咲き〜
 
左から山アジサイの真珠貝(仮名)とその装飾花を拡大した写真である。この品種固有(?)の独特な咲き方で、3枚のガクのうちの2枚が完全に合弁になり大小2枚の丸弁から装飾花が成り立つ非常に珍しい形である。2弁の装飾花自体珍しいが、それぞれサイズが違うものはこれ以外他にない。真珠貝のこのガクは形質によるものなのかどうか現在経過観察中である。
(8の字咲きの代表種:真珠貝)


5,特殊なガク

〜星状花〜
   
上の写真は山アジサイの緑星をツボミから開花まで順を追って並べたものである。緑色で少々見づらいが、花冠の内部にガクの一部が変化した緑色の星状花と呼ばれるものがある。これは山アジサイの緑星にのみ見られる特殊なガクである。

上の写真は星状花の部分を拡大したものである。
(星状花をもつ代表種:緑星)